私がデパートをうろついているあいだ、たどは運河沿いを散策して土曜のパリの姿を眺めたり、写真美術館周りを歩いて暮れゆくパリ最終日をゆっくり満喫したそうです。途中、バスティーユ広場では移民系デモにも行き当たったそうで、2ヶ月後に起こることとなるシャルリー・エブド襲撃事件にも何らかの関連性があったのでしょうか、観光や買物ばかりにうつつをぬかしているとその国の知るべき姿が見れなくなってしまうのかもしれません。(靴は買ってよかったですが。)
さて、これがほんとにほんとの最後の夜。
1週間、バターにチーズ、お肉にワインでたっぷり膨れ上がったお腹に少しでも優しい滋味深い味をという訳で、サンポール駅からすぐの「ラリヴィ」で魚のスープをいただきました。
地中海西部に浮かぶコルシカ島はイタリアサルディーニャ島の上。イタリアかと思ったらフランス領とのことです。沿岸でとれた魚を煮込んだブイヤベースをきれいに漉して、たっぷりのサフランと香草を加えたのが「ラリヴィ」特製「コルス岬の魚のスープ」だそう。トーストとルイユ(ニンニクととうがらしのペースト)と一緒に食べるのがスタイルで、口当たりはさらっとしてるのに濃厚で奥深い良い味でした。フランスらしからぬ熱々なのも嬉しい。あったかいスープが身に染みて、パリ1週間の思い出をあれこれ思い出しながらゆっくりと過ごせました。
他にも軽めのサラダや白身魚のグリルを試しましたが、味の方はうーん? という感じ。
パリの魚は「
L'Ecailler du Bistrot (レカイエ デュ ビストロ)」以外は「?」がつくレベルでしたが、探せばもっと良質なお店がありそうです。
私がこなれた(=いきがった)英語でオーダーしていたからか、たどがアークテリクスのジャケットを来ていたせいか知らないが隣のテーブルのアメリカ人夫婦が「アメリカのどちらからですか?」ときいてきたので「わたしたち日本人ですよ」といった瞬間会話が終了した事は2年経った今でもやたら印象に残っている夜。。。
アメリカ人って本当フレンドリーだよねー。
♡
Restaurant Corse L'Alivi 75004 Paris
http://www.restaurant-alivi.com/