昔、シカゴ出身の“Aki”っていう友達と好きなアーティストについて話ししたんだ。
山形の「房's」っていう、地元ではちょっとしたカフェテリアでね。
私のカルボナーラが先に着て、Akiの分が来るまで待ってたら、
「 typically Japanese! 」 と言われカチンと来たんだよ。
私はその頃、ドラゴンアッシュにこだわりを感じていて、今でも聴いて懐かしむ『Buzz Song』の話しをしたんだ。そしたら、Akiは、「BEASTIEBOYSジャン 」みたいに言ってきて、そこでまたカチンときたんだよね。それをさっき、ボォーーーーっと、思い出してた。
先週、ドイツから美奈子が帰ってきて部屋で料理を作って食べたんだ。
また海外に逃亡する気だろうかと、ホントは内心ハラハラしていて、元気が空回りしてたかも。また東京に絶望を感じて海外に行ってしまうのかなって。
御飯を食べてから屋上に行って、例によって空を眺めながらアイスを食すという青春をやったわけだけど。「なんで今回は淋しい言わないで、行ってみればって言ったの?」と、恋人に言うような文句を言ってくるから若干たじろいでしまった。なんでかわかんなかったし。
普通に追い風が吹いたり、強風にふっとばされたりして過ぎていく毎日が、面白かったりつまらんかったり。でもミナコの脳みそは、そういう次元になくて、なんていうかもっとぶっ飛んだところで宇宙遊泳してるみたいな。しばらく会ってなくてそういう感覚に触れてなかったから、鈍ってたんだろうか。言葉が出てこなくて。困った。
相手のことを理解できるなんて思う方が、可笑しいんだろうか。
とにかく、彼女の気持ちに自分を重ねてみても、今日もちんぷんかんぷんなんだ。